結論(この記事の要点)
- 肩こり→頭痛→吐き気は、約8割が「緊張型頭痛」または「頚性頭痛」で、後頭下筋群と僧帽筋の緊張が主な原因です。
- ただし 「経験したことのない激痛」「手足のしびれ」「呂律障害」「高熱」 を伴う場合は、即救急受診。
- 危険サインがなければ、後頭部温め+後頭下筋群リリース+肩甲骨リセットの 3分セルフケア で大半は軽減します。※記事の後半で紹介します。
- 月10日以上鎮痛薬を飲んでいる方は 「薬物乱用頭痛」 のリスクがあり、根本改善を検討すべきタイミングです。
「肩こりがひどくて、頭痛まで出てきた。しかも吐き気もする…これって、もしかして何かの病気?」――そんな不安を抱えて検索されたのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、肩こりから頭痛・吐き気が連鎖する症状の 多くは「緊張型頭痛」や「頚性頭痛」 と呼ばれる、筋肉由来の頭痛です。
命に関わるものではないケースが大半ですが、一部に脳卒中やくも膜下出血など緊急性の高い疾患が隠れていることもあります。
この記事では、相模原駅前ハマ接骨院の院長・柔道整復師である濱中が
①なぜ肩こりで頭痛と吐き気が起こるのか、②見逃してはいけない危険サイン、③今すぐ自宅でできる対処法、④根本改善のアプローチを、医学的根拠と現場で多くの患者さまを診てきた経験を踏まえて解説します。
なぜ肩こりから頭痛・吐き気が起こるのか【3つのメカニズム】
肩こりと頭痛・吐き気は、解剖学的にも神経学的にもつながっています。ポイントは 「後頭下筋群」 という、首の付け根の奥深くにある小さな筋肉群です。
後頭下筋群
① 血流低下
→ 脳への酸素不足で頭痛
② 神経圧迫
→ 後頭神経痛・こめかみ痛
③ 自律神経の乱れ
→ 吐き気・めまい
監修:濱中拓実(柔道整復師)/相模原駅前ハマ接骨院
① 後頭下筋群の緊張が血管・神経を圧迫する(緊張型頭痛)
後頭下筋群は、頭と首をつなぐ深層にある4つの小さな筋肉(大後頭直筋・小後頭直筋・上頭斜筋・下頭斜筋)で、目の動きや頭の傾きに常時反応する「姿勢保持筋」です。
本来、人間の頭は背中や腰全体で支えるようにできています。
ですが、長時間のデスクワーク・スマホ使用で頭が前に出る姿勢が続くと、この筋肉は頭を支えるために 1日中"綱引き"をしているような状態になり、慢性的に緊張します。
結果、後頭部を通る 血管・神経 を圧迫し、「締め付けられる頭痛」(緊張型頭痛)と、それに伴う吐き気を引き起こします。
② 自律神経の乱れによる胃腸症状
首の深部には 迷走神経(副交感神経の代表)が通っており、首・肩の筋緊張が続くと 交感神経優位の状態が長く続きます。
すると胃腸の蠕動(ぜんどう)運動が落ち、食欲低下・吐き気・胃もたれが出ます。
「頭痛がひどい日は気持ち悪くて食べられない」という方は、このパターンが非常に多く見られます。
③ ストレートネック・頚椎のゆがみ
本来、頚椎(首の骨)は前方に30〜40度カーブしていますが、スマホ首・ストレートネックの方は、これがほぼ真っ直ぐになっています。
すると頭(約5kg)の重さが一点集中でかかり、肩・首の筋肉がさらに緊張、頚椎間の神経も刺激されて頭痛・吐き気・めまいが連鎖します。
🔗 詳しくは内部リンク記事「ストレートネック(スマホ首)の原因と改善ストレッチ」もご覧ください。
【セルフチェック】あなたの肩こり頭痛・吐き気タイプ診断
肩こり由来の頭痛は、大きく3タイプに分かれます。以下に当てはまるものをチェックしてみてください。
A. 緊張型頭痛タイプ
- 後頭部〜こめかみが締め付けられるように痛む
- 頭痛は夕方に悪化することが多い
- 肩・首を触ると硬くコリコリしている
- 温めると楽になる
B. 片頭痛混合タイプ
- 頭の片側がズキンズキン脈打つように痛む
- 光・音・においに敏感になる
- 吐き気が強く、嘔吐することもある
- 動くと悪化し、寝込んでしまう
C. 頚性頭痛タイプ
- 首を動かすと頭痛が誘発される
- 後頭部・耳の後ろが重だるい
- 目の奥が痛む、目がチカチカする
- めまい・ふらつきを伴うことがある
どのタイプであっても、後述の危険サインがなければ、まずは自宅でのセルフケアと接骨院での筋緊張緩和が有効です。
肩こりとめまいが同時に出る場合の対処法は別記事でも詳しく解説しています。
即病院へ!見逃してはいけない「危険な頭痛・吐き気」5つのサイン
以下のいずれかに当てはまる場合は、肩こり由来ではない可能性が高いため、迷わず救急外来・脳神経外科を受診してください。
1
バットで殴られたような突然の激痛
→ くも膜下出血の可能性。数分以内の発症が典型。
2
呂律が回らない・意識がもうろうとする
→ 脳梗塞・脳出血のサイン。FAST(顔・腕・言葉)をチェック。
3
手足の片側のしびれ・麻痺・力が入らない
→ 脳卒中の代表症状。時間との戦い。119番通報を。
4
38℃以上の発熱+首の硬直
→ 髄膜炎の可能性。首を前に倒すと強い抵抗感。
5
噴水状の嘔吐が止まらない/視野欠損
→ 脳圧亢進の疑い。緊急画像検査が必要。
迷ったら119番。特に①③はいわゆる「命に関わる頭痛」で、発症から治療開始までの時間が予後を左右します。「大げさかな」と我慢せず、早めの判断を。
今すぐできる対処法【自宅で3分セルフケア】
危険サインがないことを確認できたら、以下の3ステップを順番に試してください。当院でも患者さまに最初にお伝えしている、即効性と安全性のバランスがとれた方法です。
STEP1|後頭部と首の付け根を温める(5分)
蒸しタオル、電子レンジで温めたホットパック、または40℃のシャワーを後頭部〜首の付け根に当てます。血流が戻ると後頭下筋群が弛緩し、頭痛が和らぎます。ただし片頭痛タイプ(B)の発作時は 冷やす 方が楽になるケースもあるので、試して楽な方を選んでください。
テニスボール
手順
① 仰向けに寝る
② 後頭部のくぼみ(髪の生え際のすぐ下)に
テニスボール(or 硬めのボール)を置く
③ 30秒〜1分、体重を預けて静止
④ 痛気持ちいい部分を探して2〜3箇所行う
※ しびれが出たらすぐ中止
STEP3|肩甲骨リセット運動(1分)
両手を肩に置き、肘で大きく円を描くように、前回し10回→後ろ回し10回。肩甲骨が動くことで僧帽筋・肩甲挙筋の緊張が解け、首の筋肉への負担が減ります。立って行うと重力の負荷が抜け、より動かしやすくなります。
🔗 他にも効くストレッチを知りたい方は「肩こり解消ストレッチ|1日3分の即効メニュー」、肩こりに効くツボ5選もあわせてどうぞ。
市販薬でしのぐ前に知っておきたい「薬物乱用頭痛」
ロキソニン・イブ・バファリンなどの市販鎮痛薬は、月10日以内の使用であれば大きな問題にはなりません。しかし、月15日以上(トリプタン系は月10日以上)飲み続けると、「薬物乱用頭痛(MOH)」という、"薬が頭痛を引き起こす"状態に陥ることが国際頭痛学会の診断基準で示されています。
「最近、薬の効きが悪くなった」「飲む日が増えている」と感じる方は、薬で抑える段階から、原因にアプローチする段階にシフトすべきサインです。
繰り返す肩こり頭痛を「根本改善」するには
その場しのぎで終わらせたくないなら、アプローチすべきは以下の3点です。
- 筋緊張の除去:後頭下筋群・僧帽筋・肩甲挙筋・斜角筋という「頭痛4兄弟」の緊張を、徒手療法・鍼・超音波などで集中的に緩める。
- 頚椎アライメントの再教育:ストレートネックを戻すための、頚椎カーブ回復トレーニング+姿勢指導。
- 生活習慣の修正:スマホ・PCの位置、枕の高さ、睡眠の質、呼吸パターンまで含めて見直す。
この3点を 同時並行で回す ことで、多くの方が2〜4週間で「朝起きたときの頭の軽さ」を実感されます。
🔗 原因についてさらに深く知りたい方は「肩こりの本当の原因|柔整師が教える5つの真実」、どの科にかかるか迷う方は「肩こりは何科?整形外科・脳神経内科・接骨院の使い分け」もご参照ください。
相模原駅前ハマ接骨院での改善アプローチ
当院では、肩こり頭痛・吐き気でお悩みの方に対し、初回カウンセリング30分・検査15分・施術40分をかけ、「なぜあなたに頭痛が起きているのか」を明確にしたうえで施術します。
- ✅ 筋膜リリース+トリガーポイント療法による後頭下筋群への直接アプローチ
- ✅ 頚椎のアライメント調整(ボキボキしない安全な方法)
- ✅ あなたの生活パターンに合わせた 再発予防セルフケア の個別指導
- ✅ 症状と経過に応じて、整形外科・脳神経内科への紹介連携も可能
相模原駅から徒歩すぐ、仕事帰り・お買い物ついでに通いやすい立地です。「どこに行っても良くならなかった」というお悩みこそ、一度ご相談ください。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 肩こりによる頭痛と吐き気は何科を受診すればいいですか?
まずは整形外科または脳神経内科が基本です。「今まで経験したことのない激痛」「呂律が回らない」「手足のしびれ・麻痺」「高熱」があれば迷わず救急受診を。危険サインがなく筋緊張が主因の場合、接骨院での筋緊張緩和・姿勢改善が有効です。
Q2. 肩こりから吐き気が出るのはなぜですか?
①後頭下筋群の緊張が血管・神経を圧迫し血流低下、②頚椎のゆがみが迷走神経を刺激、③痛みによる交感神経興奮で胃腸機能が落ちる――の3つが主因です。多くは命に関わりませんが、嘔吐を繰り返す場合は受診を。
Q3. 市販の頭痛薬は飲んでも大丈夫ですか?
月10日以内なら通常は問題ありません。月15日以上の頻回服用は「薬物乱用頭痛」のリスクがあり逆効果です。飲む回数が増えているなら根本原因の治療を検討してください。
Q4. 肩こり頭痛は接骨院で治りますか?
緊張型頭痛・頚性頭痛が原因であれば大きく改善が期待できます。後頭下筋群・僧帽筋・肩甲挙筋の緊張緩和、頚椎アライメント調整、姿勢指導の3点セットが効果的です。片頭痛発作時は刺激を抑えた対応をしますので事前にご相談ください。
Q5. すぐ救急車を呼ぶべき頭痛のサインは?
①突然の激痛、②意識・呂律障害、③片側の麻痺・しびれ、④視野欠損・複視、⑤発熱と首の硬直、⑥激しい嘔吐が止まらない――いずれかがあればくも膜下出血・脳卒中・髄膜炎の可能性があり、迷わず119番通報してください。
まとめ:肩こり頭痛・吐き気は「正しく見分けて、正しくアプローチ」
- 肩こり→頭痛→吐き気の多くは、後頭下筋群・僧帽筋の緊張による緊張型頭痛/頚性頭痛。
- ただし 突然の激痛・麻痺・高熱・意識障害 は命に関わる頭痛のサイン。迷わず救急へ。
- 危険サインがなければ 温め→後頭下筋群リリース→肩甲骨リセット のセルフケアで軽減可能。
- 繰り返す方・薬の量が増えてきた方は、根本改善のための施術+姿勢改善 を。
あなたの頭痛が、今日で最後の頭痛になりますように。
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この記事を書いた人

濱中拓実
柔道整復師/相模原駅前ハマ接骨院 院長
これまで多くの「どこに行っても良くならなかった痛み」に向き合い、
その場しのぎではなく、「なぜ痛みが出ているのか」にフォーカスした施術を行っています。
症状だけでなく、患者さま一人ひとりが楽しく人生を過ごせるような"持続可能な健康習慣"を提案しています。
このブログでは、医学的根拠に基づいた症状が発生する原因や、現場で実際に使っている「本当に効果のあるセルフケア」を発信しています。
参考:国際頭痛分類第3版(ICHD-3 日本頭痛学会)/日本整形外科学会「肩こり診療情報」/日本神経学会「頭痛の診療ガイドライン2021」
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療を保証するものではありません。症状が強い場合は医療機関を受診してください。